乳幼児へのコミュ術

頭がいい子・賢い子を育むための「語りかけ」【父親向け】即実践!

奥さん、子どものことを考えて毎日働いているお父さん方、本当にお疲れ様ですm(__)m

なかなか時間が取れない中でも、当然ながら我が子にはすくすくと元気に育ってほしい!そしてたくましく、賢く育ってほしいと考えるお父さん方も多いのではないでしょうか?

でも賢さを高める方法ってどういうものがあるの?難しいんじゃない?
頭がいい子になるには、父親としてどうしたらいいのだろう。仕事で時間も少ないし…

そう感じている人に向けて、頭がいい子・賢い子に育むため、父親が意識すべきことを1つ紹介したいと思います!

それは「語りかけ」を意識することです!しかもこれは即実践できる!

語りかけることで、自然と語彙力を増やすことができ、前向きな言葉かけで自己肯定感ややり抜く力を向上させます。さらに面と向かって話をすれば顔の表情を読み取り、コミュニケーション能力も向上します。

 

今回は具体的な発言、方法を多く書いたつもりです。そのままパクって使ってください笑 読んだあとすぐに実践できます!!これを読んで損はないはず!

語りかけの実践を継続する中で、知識が豊富、自ら考える、多面的に物事を見る、理解する、判断できる、問題を解決する力が長けた子どもに近づくはずです。我々父親がまずは意識を変え、語りかけの質を高めましょう!

この記事はこんな人におすすめ

・子どもが賢くなるためにどう接していいかわからないお父さん

・頭がいい子になってほしいと考えているお父さん

・時間がないので効率よく子どもと接し、賢くなってほしいと考えるお父さん

※0~6歳のお子さんをお持ちのお父さん方に向けて記事にしました。

 

【情報発信者】 私立高校数学教師 3児の父親 オヤメン

 

「行動することが結果につながる」をモットーに激しく働く私立教師!土日はがっつり部活動のため、常に嫁対策を忘れない!3人の子どもがたくましく成長するため、様々な教育を家庭で実践!

教師歴10年で得た経験と知識、コミュニケーション検定中級を活かして、主に嫁と子どもへのコミュニケーション関連の情報をお父さん方に発信しています!!

重要な点は太字マーカー (また注意点は水色マーカー)をつけています。

流し読みに活用ください!

そもそも頭の良さ、賢さとは?

頭の良さ、賢さの定義が難しいですね~

ここでは知識が豊富、IQが高い、学校での成績が良いだけではなく、非認知能力が高いことも入れたいと思います!

非認知能力とは数値化することが難しい内面的なスキルを指します。 例えば

コミュニケーション能力、主体性、想像力、根気強さ、自制心、協調性、意欲、忍耐力、探求心、問題解決能力、思考力などといった力を指します。

 

子どもが人生を豊かにする上で非常に重要な能力です!今後はこの非認知能力が、学校でも社会でも重要視されます。理由はこの非認知能力の高さが、学力や雇用や収入に影響することが分かってきたからです。

今回紹介する語りかけの内容によって、非認知能力のコミュニケーション能力、主体性、自己肯定感、やり抜く力、課題解決能力、思考力などが向上させられます!

勘違いしないでほしいことは今回紹介する「語りかけ」だけが頭の良さ、賢さにつながるわけではありません。遊びや睡眠時間、食事、習い事などなど、賢くなるための様々な手段は他にもたくさんあります。特に絵本の読み聞かせはおすすめですが、今回はあえて「語りかけ」の1つに絞らせてもらいました。

語りかけてみよう!!

「語りかけてみよう」なんて見出しにしましたが…ざっくり伝えるともっとたくさんおしゃべりしましょうということです笑

「いやしているわ!」とそういう方はOKです笑

ちなみに3歳までにたっぷりと言葉を聞いた子どもは、語りかけが少なかった子どもに比べて、語彙力とIQが高く、成績が良くなります。(「最高の子育てベスト55 ダイヤモンド社」より)

日頃から意識してたくさんおしゃべりしていきましょう!ここからはより詳しく書いていきます!

内容はどうすればいいのか?

内容に関しては正直なんでもOKくらいの認識でいいです。できるだけ早く、多くの言葉を聞かせてあげましょう。

相手が反応しないからといって0歳の赤ちゃんに話をしないということがないように!

1歳半くらいまでは発言と表情を一致させたり、大きく分かりやすい話し方を意識すればいいです。理由は単純に真似しやすいからです。

また語彙力を高めることを意識した会話を増やしましょう。

語彙力を高めることで、小学校での授業での理解度が高まり、成績に影響すると言われています。どんどん新しい単語を教えていきましょう。

赤ちゃん言葉を遣う必要はないです!

余裕があれば教えたいモノの情報を1つ、2つ加えて教えてあげてください。

例えば…

「これはボールというんだよ。コロコロ転がっていくね!投げたり蹴ったりして遊ぶんだよ。面白いね!」

「あの白いものは雲っていうんだよ。大きい雲の入道雲、小さい雲ではひつじ雲といろんな形や名前があるんだ。」

「僕たちが住んでいる国は日本っていうよ。日本は島国なんだよ。周りは海で囲まれているんだ!だから魚なんかの海の食べ物が取りやすい環境なんだ!」

的な感じです。

子どもは「はぁ」みたいなきょとん顔をしますが、これでOKです。

1つのモノからどんどんと派生させて様々なモノとつながりを持たせることが出来ます。実際にうちの子どもはこの文構成を真似して話をしてくれます。

うちの長男はスーパー戦隊シリーズが大好きでスーパー戦隊図鑑を購入!最近では初代ゴレンジャーから第45代ゼンカイジャーまで覚えてしまいました笑

「ツーカイザーはゴーカイジャーの仲間で、いろんな戦隊に変身が出来るんだよ。ちなみに変身の仕方は…(ダンスする)知っていた?」

と、どんどん新しい情報を話してくれます笑 嬉しいけどついていくのでやっと…

1時間で15分を目安におしゃべりしよう!

貧困層が通うプリスクールの教師のベティ・ハートは、4歳児の語彙力を向上させるべくあらゆる手をつくしました。カンザス大学の修士課程の指導教官トッド・リズリーと共に裕福な親と貧困層の親の子どもとの会話の違いを分析する過程で、さまざまな角度から「会話の質」を研究しました。

その結果、最も興味深い変数となったのが「単語数」であり、生活保護を受けている世帯の子どもが聞く単語数は、1時間に「平均600語」。親が専門職に就いている世帯の子どもは、1時間に「2100語」。

親が専門職の家庭の子どもは4歳までに「4800万語」の語りかけを受けている。貧困層の家庭の子どもは「1300万語」。これでは、貧困層の子どもは語彙力と会話の獲得に遅れが出て当然で、この差はのちの学習力に影響すると結論付けました。

その後研究によると、1日2万1000語、1時間2100語を話しかける良いようです。…なんか大変そう。ただ時間に換算すると1時間で約15分のおしゃべり程度でOKのようです。

ただ私が調べた結果、これは40年以上前のデータであり、42件のデータをもとにした結果なので、調べるデータの個数が少ない気がします。

とはいえ、語彙力を増やす、そしてその過程において日々の語りかけは重要だと感じます。それと同時にあまり負担にならないようにしましょう!

年齢は気にせず話をしよう!

言葉が通じにくい年齢でもどんどん話かけましょう!赤ちゃん言葉にする必要はそこまでありません。先ほども伝えたように意識すべきは、表情や声のトーンを分かりやすくしてあげるくらいでOKです。

オノマトペもどんどん活用しましょう!

また2歳を過ぎたあたりから「自分でやる~」と言ったりジェスチャーをします。そのときにも常に語り掛けましょう。同じ言葉を繰り返しても問題ないです。

 

「水を入れたいのかな?よし!じゃあ一緒に入れよう!まずはコップに手を添えて、しっかり掴もう。水を入れるときにはこぼれないように注意が必要だね。トクトクトク…」

順番を言ってあげることもいいですね!

洋服の着替えであったり、おでかけする準備だったり、夕飯までの片付けの仕方だったりとやることの順番を伝えるだけです。

 

ここで注意したいことは命令口調になっていないかということです。この語りかけはどうでしょうか。

「水はこぼれるからパパが入れるよ。座っていて。君はこぼすからダメ。」

今から紹介しますが、出来る限り前向きな、子どもの応援団としての立ち位置で子どもを育んでいきたいと考えています!

前向きな語りかけをしよう!

できるだけ余裕を作って、子どもの応援団として支え教えたいものです。

子どもが失敗したとき

「OK。どうすればいいかな?」

「なるほど、じゃあ成功するためには何をすればいい?」

「こうすると○○くんはどう思う?」などなど。

私はひとまず一言目を否定的な言葉を遣わず、とりあえず現状把握程度の相づちを入れています笑 欧米のひとまずOK!的な笑

そのあとは教える必要があります。失敗をなくすためには、次成功するには…

何も分からない場合はモデルの提示をしてあげましょう。

水をこぼしてしまった場合は

「どうしたらこぼれないかな?」

「どうやったら上手くいく?」

難しい場合は「こういうときはタオルで拭こう!すぐにきれいになる!」

 

また応援団として子どものことを信頼、期待をしましょう。

「失敗してもOK!」「大丈夫!」「自分でやってごらん!」と言えるようにしたいです。

私も特に余裕がないときは、自分でやってしまいます。反省

これは親のマインドを少し変える必要があります。まずは子どもを信頼してやらせてみる。期待してみる。それを子どもに伝えてみましょう!

ピグマリオン効果といい、アメリカの教育心理学者である「ロバートロゼンタール」が1964年に提唱したものです。一般的に「教師期待効果」と呼ばれる、心理学的な効果のことをいいます。

概要を簡単にまとめると、「教師の期待によって学習者の成績が向上する」というものです。人は無意識のうちに、他者から「褒められたい」「認められたい」という欲求があります。

他人から期待されていることを感じるとやる気が出て、そのぶん成果を上げやすくなるのです。ただし過度な期待は禁物です。

日頃からポジティブな声掛けがそのまま期待につながっています。

失敗することを嫌がるのではなく、成功するために子どもが一生懸命に挑戦する姿や、努力したことにスポットをあてて「ナイス!」とスムーズに褒めてあげられるマインドを持ちましょう。

反対に期待をしていない言動を続ければ、学習者の成績が下がるというゴーレム効果というものもあります。知っていて損はないと思います!

褒めるときは結果よりもプロセスを褒める!

褒めるときはプロセス(過程)を褒めましょう!理由は簡潔にいうと「頑張れない子になる」からです。

 

スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授は「根気と意欲」について研究をしており、同じスキルを持った学生でも難問にぶつかったときに、根気よく粘り強く問題に取り組む学生と、そうでない学生にどのような差があるのか研究をしました。

結果は「両者のできない捉え方」であり、それは幼少期の褒め方に関わりがあるとのことでした!

子どもを2タイプに分けると

・成功は才能や生まれつきによるものと考える子

・成功は一生懸命頑張った結果だと考える子

良し悪しはないと思いますが、私の子どもたちは後者のような子になってほしいです。

素直でね、どんなことにも挑戦して、難問にぶつかっても頑張れる子(*´▽`*)

ではそうするためにはどうすればいいか?

先ほども述べたように「プロセス(過程)を褒める」ことです。

「諦めずに最後まで続けたからだね!」

「一生懸命取り組んだからだ!」

「上手にお絵描きできたね。」

「いつも練習しているからだね!最後までやったかいがあるね!」

「この考え方がいいね。取り組む姿勢もかっこいい!」

などなど。もちろん結果を褒めても問題はないです!ただ結果のみを褒めることに気を付けましょう。そして最後に、過程を大切にねというメッセージを一言添えることが大切です。

「成功に捉われず、成長に捉われろ」

サッカー元日本代表の本田圭佑選手の言葉で、私も大切にしている言葉です。

プロセスを褒めることで成長の重要性を理解し、大人になってどんな問題にも粘り強く様々なアプローチができる人間、努力できる人間になってほしいですね!

「どう思う?」を多用しよう!

社会に出ると相手の意見や環境や現状から、様々な情報を総合的に考え、自分の意見を持たなくてはいけません。

それは家庭内で日頃からトレーニングすることで、養われると考えます!

簡単に言うと「なんでそう思うの?」とオープンクエスチョンで問うことです。

オープンクエスチョンとは相手が自由に答えられる質問です。

「どうしてそう思うの?」

「なるほど、でもこういう考えもあるんじゃない?」

「そうか~、じゃあこれはどう思う?」

「どうしたら解決できる?」

「みんなが楽しく遊べるにはどうしたらいい?」

など相手にしゃべらせましょう。子どもの視点からどんどんアウトプットさせましょう。自分で考えて発言する、思考力が鍛えられそうですね!

清水克彦氏の著書「頭のいい子が育つパパの習慣」では首都圏の難関中学校の合格者の家庭の多くがオープンクエスチョンを習慣化していたそうです。

実際に我が家ではテレビのチャンネルの取り合いのときに

「どうしたらみんなが楽しめると思う?」とよく質問をしていました。

最初は泣いたり、ケンカしたりでしたが、じゃんけんで決めたり、時間や回数で順番で視聴したり出来るようになりました。また「〇〇(番組名)観たらいいんじゃない?」とみんなが視聴できそうな別の番組を提案したり、その番組のプレゼンを行うなど親としても見守りつつも成長を感じることができました。

年齢にもよりますが、自分だけの意見から他者の気持ちを汲み取った意見に変わったり、WINーWINの案を提案したりと、成長が感じ取れる質問です。ぜひ試してください。

またぐずって出来ない、理解できない場合はクローズクエスチョンで選択肢をつけた質問をするといいです!

「これとこれどっちがいい?」

「好きなスポーツはサッカー?それとも野球?」

「今日は学校で何して遊んだ?鬼ごっこ?それともかくれんぼ?」

こんな感じです。これは子どもにとって解答しやすいです。状況に応じて質問の形式を変えましょう。

まとめ

今回は頭がいい子・賢い子に育むため、即実践できる「語りかけ」について紹介しました。

語彙力を高める

1時間15分程度のおしゃべり

前向きな語りかけ

プロセスを褒める

など細かい点も紹介しましたが、大切なことは父親が子どもに会話を通してたくさんの言葉を浴びせてあげることです。

語りかけることで、自然と語彙力を増やすことができ、前向きな言葉かけで自己肯定感ややり抜く力を向上させます。コミュニケーション能力、主体性、課題解決能力、思考力なども向上させられます!

何はともあれ実践あるのみ!まずは子どもとの会話を増やしてみましょう!引き続き子育てを楽しみましょう!