乳幼児へのコミュ術

2歳児からの叱り方【具体的な父親の叱り方】5歳まで対応可!

最近娘がイヤイヤ期に突入して…何かと怒る機会が多くて子どもとの関係が崩れないか不安です…
何度言っても言うことを聞かない。どうやって叱れば効果的なのかを知りたい!

そう思っているお父さん、そしてお母さんも多いと思います!

実は叱り方には手順があります。コツさえつかめば子どもとの関係も崩すことなく、少しずつではありますがその行動が減る傾向になります!さらにお父さん、お母さんのイライラも減ると思います。

また私は3児の父親ですが、比較的楽しく穏やかに子育てが出来ている方だと思います。それは「叱り方」に関して言うと、叱り方の順番、子どもの関係性、妻との役割分担、これらが上手くいっているからだと思います。

叱り方に悩んでいるお父さん方中心にこの記事を参考に、行動していただけたらと思います!この記事では以下の人におすすめです!

こんな人に読んでほしい!

・最近注意することが増えて困っているお父さん

・イライラしてしまいつい怒鳴ってしまうお父さん

・叱った後に子どもが急にそっぽを向いて、どう対応していいか分からないお父さん

・お父さんの叱り方が厳しいと悩んでいるお母さん

この記事では2歳~5歳程度までの叱り方の手順のほかに、なぜ叱るのか、またやってはいけない叱り方なども紹介しています!様々なアプローチを実践してもらって子どもが大きく成長できるよう、またお父さんもお母さんもイライラを減らして、楽しみながら子育てをしていただけたらと思います!

では早速ですが叱り方の手順を紹介します!それは…

① 共感

② 叱る(問いかけ、指摘)

③ ポジティブな声掛け

の順番です!詳しく解説したいと思います!

【情報発信者】 私立高校数学教師 3児の父親 オヤメン

 

「行動することが結果につながる」をモットーに激しく働く私立教師!土日はがっつり部活動のため、常に嫁対策を忘れない!3人の子どもがたくましく成長するため、様々な教育を家庭で実践!

教師歴10年で得た経験と知識、コミュニケーション検定中級を活かして、主に嫁と子どもへのコミュニケーション関連の情報をお父さん方に発信しています!!

重要な点は太字マーカー (また注意点は水色マーカー)をつけています。

流し読みに活用ください!

そもそも叱るべき場面なのか

近年褒める教育が注目されていますが、なんでもかんでも褒めろというわけではありません。反対に正しい行動への導きが強すぎると、子どもからすると常に叱られる状態になる場合があり、自尊心が低下していきます。

あれはダメでしょ、こうしなさい、ああしなさい…

口癖になっていませんか?

大切なのは「今、叱るべき場面なのか?」と我々大人がしっかりと考えるべきです。

イライラしたときにもこの言葉を思い出すだけでも、対応はぐっと変わるはずです!ぜひ覚えていてほしいなと思います!

例えば私は「命に関わること」については「今、叱るべき場面なのか?」と考えず、手順を踏まずに速攻で叱ります笑 当然ですが考えるほど余裕はないですね笑

ひとまず今回の記事ではそこをいったん置いといて、「叱る」についてもう少し考えていきましょう!

なぜ叱るのか

そもそもなぜ叱るのでしょうか?

子育てだから当たり前でしょ!と言われればそれまでですが…

理由はいくつもあると思いますが、その中に一人前の大人になってほしい、立派に育ってほしいという親の願いがあると思います。私の場合は上記の気持ちもありますが、根っこにあるのは「子どもが自律するため」です。

根本は子どもの自立のために様々なサポートをしています。その中で褒めたり、楽しんだり、教えたり、そして叱ったりします。これを忘れてはいけません。

みなさんはいかがですか?

見失った時はこれを思い出してください。

どういうときに叱るのか?

ではその上でどういうときに叱りますか?私が考える叱る場面はおおきく分けて3つです。

① 子どもが危険な行動をしたとき

② 社会的なルールやマナー、道徳を伝えるとき

③ 親の価値観を伝えるとき

①は先ほど紹介した命に関わる場合が該当します。当然危険である場合など状況に応じては大声を出したり、体を強くつかんだりもします。「叱る」というか「守る」部類になりますかね。例えば道路に飛び出そうとする。考えただけでぞっとします…

 

②は例えば相手を叩いてしまったり、車でシートベルトを嫌がる、モノを壊してしまうなどに当たります。後ほど紹介しますが、感情的に叱ったり、突き放した言い方をしたりしないように心がけましょう。きっとそれらには理由があります。

まだまだ未熟な子どもたちです。汲み取りながらも教えていきましょう!またスーパーで走り回ってたり、レジで並ぶ際にうろうろしたりと、周りのお客さんに迷惑をかけてしまう場合も同様です。

 

③については、例えば木登りです。

お母さんは「木登りは落ちたら危ないからやめなさい。」と叱りましたが、お父さんは「それくらいは子どもだから問題ないよ。けがしないよう気をつけなさい。」と容認します。もちろん年齢やそのときの状況によりますが、双方にあまりにもギャップがありすぎると混乱してしまうケースがあります。

反対に人によって考え方が異なる、子ども自ら選択するなど柔軟性を身に着ける機会でもあります。必ずしも正解、不正解があるわけではありません。

また②のマナーの部分と③は人によってはどこに分類されるか分かれるはずです。そこでも「教えるべきか、自ら考えさせるべきか」「今、叱るべきか?」など状況を読みながら、子どもへの対応を考えてほしいです。大切なことは、子どもの将来です。

叱る理由は一人前の大人になってほしい、立派に育ってほしいという親の願いがあると思いますが、そういう観点を持ちながら伝えてあげてほしいと思います。

 

やってはいけない叱り方

大声で怒鳴り散らす

もちろん先ほどの①の危険な場合は除いてですが…

感情的に発散させるかのように子どもに対して怒鳴ることはNGです。委縮してしまい、親の顔色を窺うようになります。さらには子どもとの関係にも悪影響を及ぼします。

関係が悪化すると、親に対する反発心が生まれやすくなります。

ただ私たち大人でもときには感情的になることもあります。

そういうときは

深呼吸する

「今、叱るべき場面なのか?」といったキーワードを思い出す

などといった落ち着かせるための方法をあらかじめ決めておきましょう。ちなみに上記2つは私も実践してます。深呼吸はかなり使えます笑

一旦落ち着いた後に、後ほど紹介する方法できちんと反省そして今後そういうことがないように伝えます!

人格への評価・突き放し

鹿児島大学松田 君彦・児嶋 晃代氏の論文である親の叱りことばの表現と子どもの受容過程に関する研究では叱り方で最も反発心を生むのは「人格評価」「突き放し」だと述べられています。

具体的にいうと、人格評価とは「だらしない子ね!」「だからお前は○○なんだよ。」という人格への否定的な決めつけです。

突き放しとは「もう勝手にしろ!」「好きにしなさい。」とまさに突き放し…表面上は「親は何も言わないからあとは自分で判断しなさい」と許可の意味合いも含まれている反面、親との関係を拒絶するニュアンスも含まれています。

もちろん顔の表情や声量、仕草などから伝わり方は違ってきますが、子どもたちの受け取り方としては大きな反発心を生んでしまします。

なんか読んでるだけでも悲しくなってしまいますね…

言ってしまいそうになったときこそ!先ほども伝えたように深呼吸や「今、叱るべき場面なのか?」と自問自答してコントロールすることがベストです!

ただつい言ってしまったこともあるかと思います。そのときは親として、人として、間違ったことはきちんと謝るべきだと思います。

親だって失敗する!きちんと謝ろう!

3歳の長女に叱りすぎて失敗した経験が数回あります笑

「夕飯の支度をするから、机の上にある〇〇ちゃんが遊んだおもちゃを片付けるように」と妻が娘に伝えていましたがなかなか片付けず…さらに何度か伝えましたが一向に片付ける気配がなく…そこで横から父親の私が「じゃあ〇〇は夕飯要らないってことな!」と強めの表情と声で一喝してしまいました。

2秒くらい間があり

「もういいっ!」プイッ

 

「しまった!横から口出しをしてしまった!」と即反省m(__)m

普通に考えて娘が悪いですよ笑 ただそのときにやりとりに関係がなかった私がいきなりいろんなことを飛び越して強く言ったことは悪かったなと思い、寝室の布団にくるまる娘に「ごめんな、いきなり怒って」と謝りました。

よくよく話を聞くと絵を描いていたようで、絵を描いたら机の上を片付けするようなことを言っていました。(泣いていたからよく聞こえません)

そうだったかと共感したあと、こちらも「何度も母さんが片付けるように言っていたから片付けよう。」とそのあと伝えて、少しは理解はしてくれました。

 

とこのように、一方的に叱ってしまうと閉ざしてしまう場合があります。そのときに①や②の場合であれば毅然とした態度で教えれば良いと私は思います。ただしイライラしてしまって怒ってしまった、ふいに厳しい言葉を使ってしまったなど、親が失敗することもあります。

客観視して親が悪いなと感じたときは素直に謝りましょう。父親、母親関係ないです。

 

叱り方には順番がある

お待たせしました。遅くなりすみません。いよいよ叱り方の順番を解説したいと思います。順番さえ守れば良いというものではありません。先ほどの「今、叱っていい場面なのか」であったり、親が失敗したときは謝るであったりと、土台を作ったうえで実践してください。

まずは共感する

例えばこどもたちがブロックの片付けをしていなかったとしましょう。

「遊んだ後は片付けまですること」を教えたいとします。

 

わー!
おーい、遊んだあとは片付けしてよ~
・・・わー!

・・・ここで大声で怒鳴らないように笑

あるあるの光景だと思います。一発で理解してくれると助かりますが、なかなか難しい。そのあとは「片付けしなさい!」「わー」「片付けしなさいっていっているでしょ!」「わー」の繰り返しです泣

こういうときにはまずは「共感」です。

まずは「遊びたいんだよね?」「まだまだ遊びたいんだよな?」と本人がやりたかったことをそのまま言い、共感してあげましょう。

そしたら素直に「うん」というはずです。

これで話す態勢が出来上がりました。これが重要です。かんしゃく起こす子も「遊びたい人~?」と質問してください笑 「はーい」なんて返事が来るはずです。

そのあとは「うんうん、そうだよね!」「わかるわ~、△△して遊びたいよな!」なんて共感しまくりましょう。

 

もしも理由が分からない場合は「どうしたの?何をしたかったの?」と聞いてみましょう。4歳前後ならきちんと話せることがあります。2歳くらいだとまだまだお話が出来ないと思うので、可能性がある理由をどんどん問いかけます。

「もしかして走りたかったの?」(わけわからんが笑)

「片付けが嫌だった?」

理由が一致したら素直に返事をしてくれるはずです。

叱る(問いかけ、指摘)

これは年齢によると思うので、年齢によって言葉を変えてください。

5歳前後だと

「ブロックで遊んでよね、次はどうしたらいい?」

「父さんブロック踏みそうだったんだよ。どうしたら良さそう?」

「ただブロックで遊んだら、片付けもしよう!」

などなど、叱るというよりは余裕があれば可能な限り気づかせるような問いかけをしてみましょう。気づかないなら指摘してください。

2、3歳だとそのまま指摘してもいいかなと思います。

 

ただやはり片付け自体が嫌な子も多いと思うので、一緒に片付けたり、片付ける個数を減らしたり、ゲーム感覚にしたりとハードルをぐっと下げるようにすると、取り組みやすいです。

お父さん方もここが面倒と感じる人も多いと思います。

ただいきなり片付けが出来るようにはほぼならないです。何事も少しずつ少しずつ出来るようになります。達成したい目標を細分化して簡単な内容から小刻みにクリアしていくことで、最終的にはその目標に近づけていく手法をスモールステップといいます。教育現場でも多用している手法です。

「なんで片付けも出来ないの!?」とイライラする気持ちも分かりますが、最終的に子ども自ら出来るようになるには小さな練習の積み重ねしかないのです。地道に教えてあげましょう。

 

またここで素直に「分かった!」と理解してくれるとありがたいのですが…そんな上手くいきません笑 うちの子どもたちもそうです。普通に嫌だと言います泣

それでも諦めずに共感→指摘を繰り返します。粘り強く続けてください。ここが踏ん張りどころです。少し時間がかかるかもしれませんが共感と指摘、問いかけを繰り返しつつ、数分時間をおいたり、言葉を変えたりするなど工夫しながらこちらの言い分を伝えましょう。

ポジティブな声掛け

②の問いかけ、指摘に対して子どもが「うん!」と返事をしてくれれば速攻で褒めましょう!そうです、ポジティブな声掛けです。

例えば一人で片付けをし始めたらすかさず褒めます!「すごい!やるじゃん!」

一緒に片付けながら、「キレイになると気持ちが良いな~」「次は一人で片付けることが出来たらかっこいいお兄ちゃんだな!」

と気持ちよくさせましょう笑 これが次回につながります。

最終的には自分でやってもらうために、自分で判断して行動してもらうためです。私で言うと子どもに自律してもらうため。重ねますが、そこを忘れずに!

 

今回は片付けを例に挙げましたが、他の事で叱る場合も基本的には同じです。

・兄弟で同じモノを取り合って手を出した場合

「これで遊びたかったの?」(共感)

「でも叩くのはダメだよね?痛いよね?」「叩かれた人はどう思った?」(問いかけ、指摘)

「よく謝れたね!えらい!」(ポジティブな声掛け)

こんな感じでしょうか。基本的な形は3段階なのでぜひ覚えて使ってみてください!

 

叱る前の子どもとの関係性が重要

そもそも叱るという行為は、叱ったあとに子どもがどう感じるかが重要です。叱ったあとに子どもが「自分が悪かったな、次から気を付けよう」と感じるのか、「意味が分からないな、父さん怒っていたな…」と感じるのでは全然違います。

その違いは叱る前の子どもとの関係性が重要と言われています。

関係性を良くするには普段から子どもとコミュニケーションを図る必要があります。具体的には認めてあげる、父親の意見だけではなく子ども自身の意見を聞くなど、常に上下の関係だけではなく理由を求めるときは横の関係も必要です。

また子どもとの関係が上手くいっていれば、先ほどの話でいうと、共感→問いかけ・指摘の繰り返しが体験上少なくなる印象です。

 

反対に子どもとの関係が良くないとき(まぁ子どもの機嫌にもよりますが…)叱ったときにそっぽを向くときもあります。これがかなり大変です。

先ほどの片付けを例で言うと

「遊んだあとは片付けをしないといけないよね!?」と叱ったあとに無視…明らかに目つきが変わっている…当然こちらも叱っているので引くに引けません。最終的には一方通行のコミュニケーションしか取れなくなりますので、こちらも熱が入って厳しい声掛けになってしまい、こちらもイライラ…なんてことになります。

この場合はパートナーの妻にフォローしてもらいましょう!オネガイシマス

奥さん登場!!

叱りすぎてしまった場合、なかなか子どもがそっぽを向いてコミュニケーションを取れない場合は、奥さんにフォローしてもらいましょう!ここは役割分担です。

まずは奥さんにこういう場合はフォローお願いと一言必要です。父親がフォローすることももちろんできますが、時間もかかり大変です。奥さんに頼って良いと思います。

ひとまず時間を少しおいて、子どもに寄り添いつつもお父さんの気持ちを再度伝えましょう!(お母さん方よろしくお願いします!)

時間も置いている分、そしてお母さんパワーで子どもは納得するはずです。

ぜひ役割分担で子どもを納得させましょう。そして子どもとの関係性を時間をかけて深めましょう。

一番の応援団として子どもを育もう!

心も体も著しく成長する幼児期は、今後の人生においても大きな影響を与える時期でもあります。子どもたちの将来を考えて、サポートする準備は整っているでしょうか。

例えば塾で数字やひらがななど学習に関して早い段階からサポートしてあげる。またスポーツに取り組ませて、のびのびと運動する環境を作ってあげる。様々な形があるはずです。

今後子どもたちが生きていく時代は現在よりも情報がさらに溢れ、今の常識では考えられない未来が待っています。そんな中彼らが必要な能力とされているのが、主体性やコミュニケーション能力、そして科目で言うとSTEAM科目が重要視されます。

STEAMとはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術、教養)、Mathematics(数学)の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語です。

近年注目されているSTEAM教育をざっくり説明するとみんなでワイワイ井戸端会議しながら、持っている知識(主にSTEAM科目)やアイデアを合わせて解決しようぜ!みたいな教育方針です笑

井戸端会議の形で考えるとコミュニケーション能力、主体性、課題解決能力が磨かれるイメージですね。

幼児教育をお考えのお父さん、お母さん。子どもたちの将来・未来を考えたときに、そこで得られる力についても考えて育んでいますか。塾やスポーツだと学力や運動能力が身に付きます。もちろんそれらも重要ですが、今後は学校現場にも取り入れられるSTEAM教育を幼児期から取り組ませてみませんか。

興味がある方はぜひ参考にしてください。

塾にせよ、スポーツにせよ、なんでも一生懸命頑張る子を近くで見守ることが親の役目でもあります。子どもにとって一番の応援団として支えるお父さん、お母さんでありたいと思います!(自分に言い聞かせている笑)

 

まとめ

この記事では2歳~5歳程度までの叱り方の手順のほかに、なぜ叱るのか、またやってはいけない叱り方を中心に紹介しました!叱り方の手順については

① 共感

② 叱る(問いかけ、指摘)

③ ポジティブな声掛け

の順番です!具体的な声掛けも書いたつもりなのでぜひ実践してみてください。そして子どもが大きく成長できるよう、またお父さんもお母さんもイライラを減らして、楽しみながら子育てをしていただけたらと思います!