乳幼児へのコミュ術

STEAM教育って何!?親が子どもに出来ることを具体的に解説!

 

【この記事はこんな人におすすめ】

・STEAM教育の概要を知りたい人

・STEAM教育ってなぜ必要か、どういう効果に期待できるか知りたい人

・子どもたちが過ごす近未来が気になるお父さん、お母さん方

・STEAM教育を家庭で取り入れたいと考えているお父さん、お母さん方

 

いきなりですがSTEAM教育をご存知でしょうか?

アメリカ発の教育であり、現在は日本でも今後の人材育成において、STEAM教育を推進しています。今回はなぜSTEAM教育が重要視されているのか?なぜ必要なのか?そして家庭で出来るSTEAM教育を解説したいと思います!

 

【この記事を読めばここが分かる!】

・STEAM教育の概要が理解できる

・STEAM教育がなぜ重要で、どのような効果が期待できるかが分かる

・将来に向けて今から何をすべきか分かる

・家庭でできるSTEAM教育の具体的な方法が分かる

 

【情報発信者】 私立高校数学教師 3児の父親 オヤメン

 

高校生とその保護者と関わった体験と知識を基に、乳幼児期から高校大学まで見据えてた様々な教育を、我が家庭で実践中!

 

そもそもSTEAM教育とは?

STEAMとはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術、教養)、Mathematics(数学)の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語です。

そしてSTEAM教育とはその5つの領域を統合的、横断的に活用し、問題解決に臨む教育方法です。(なんか難しい~)

ざっくり説明するとみんなでワイワイ井戸端会議しながら、持っている知識(主にSTEAM科目)やアイデアを合わせて解決しようぜ!みたいな教育方針です笑

井戸端会議の形で考えるとコミュニケーション能力、主体性、課題解決能力が磨かれるイメージですね。

STEAM教育がなぜ必要なのか?

アメリカでオバマ前大統領が演説したことがきっかけで世界中が注目しました。

その理由としては人類の技術や科学の進歩の速さにあります。今後どの国も人工知能(AI)やロボットの普及により、人間が行っていた仕事が確実に減ります。日本においても同様で、10~20年後には国内労働人口の最大49パーセントがAIやロボットに代わると予想されています。(ヒェー)【関連資料】(株)野村総合研究所より

子どもたちの10年後を考えてみよう!

では今後我々人間はどのような社会を形成するのか?実は少しずつ皆さんの身の回りに浸透しつつあります。例えばスーパーやコンビニのセルフレジ、銀行やホテルや某お寿司屋さんなどの案内係など、基本的なものは全部機械が自動でやってくれます。

また3Dプリンターやドローンの登場で便利になりますが、消えゆく仕事も少なくありません。

少しずつではありますが、人間に代わってロボットが行う仕事が増えてきています。

 

反対に今までなかった職業がどんどん生まれます。代表例がYouTuberですね。また自動運転の技術がさらに向上すれば、自動タクシーが生まれます。ドローンによる配達も当たり前かもしれません。ちなみに空飛ぶ車も2025年にタクシーとして運用予定、2030年には自家用車も販売予定されるとのこと!!

5G、VRなどもさらに進化して、エンタメやスポーツ観戦も今までとは違った形になるのではないでしょうか?

また医療の進化に伴い、健康への意識が高まり寿命も大きく伸びます。食事で補えない栄養素は、現在サプリメントを摂取していますが、これをAIが分析して勝手に準備します。体調の管理や睡眠時間の管理をするスマートリングのイメージですね。

加えてコロナの影響もありZOOM等を活用したリモートでの出勤が加速!満員電車に乗らなくても出勤できたことに驚きでした。地方に居ながら都心で仕事も可能になると、雇用形態等も変化し、1人で2~3社に所属する形が当たり前になりそうです。

つまり将来は、現在のライフスタイルと大きく変化すると考えられます!

どのような効果が期待できるのか?

こんな未来がもう身近に迫っています!すごい!!

だからこそ、国としてはこのような未来に対して、時代に合わせて行動できる人材を育成しよう!また開発側である技術者を育成しよう!技術者ではないけど、今後はどの業種もPCやらスマホやらをどんどん活用できる人材になりましょう!

ということで理系科目中心であるSTEAMを推進しています。

さらには理系科目だけではなく、Art(教養)の部分いわば知識を活用し、チームで問題解決に至る過程も重要視して、先ほども述べたように知識だけではなく、コミュニケーション能力や主体性も鍛えられます!

さらには論理的思考力や想像力、課題発見能力、課題解決能力の向上にも期待できます。

知識やコミュニケーション能力、主体性、論理的思考力、想像力、課題発見能力、課題解決能力を身につけることで、将来大きく変化するライフスタイルにも対応できるのではないでしょうか。

ということで、今までの流れを考慮しつつ、いろいろな本や文部科学省の資料を読んだ私が分析した結果、STEAM教育の目的はざっくり2つの視点があります。それは…

① STEAM科目の強化

② チームで解決するために必要な能力の強化

 

これから教育現場ではこの2点を意識した授業展開が予想されます!

学校現場ではどんな教育が行われるのか?

日本では文部科学省が高等学校からSTEAM教育を導入する方針です。【関連資料】文部科学省より

高等学校では「理数探求」や「総合的な探求の時間」の設定を主体的に活動する機会を設けています。

しかしSTEAMそれぞれの科目に注目すると、学習自体は小学校から始まっています。理科や工作、音楽に算数、そしてプログラミングです。実際にプログラミングという科目はありませんが、小学校段階から、タイピング等の基本的な活用スキルを学んだり、コンピュータを動かすための基本的な考え方を学んだりします。

内容自体は決まっておらず、かなり自由度は高いです。その反面、先生の視点だとどこに組み込むか悩みそう。

例えば算数の授業内でコンピュータを活用して図形を作成したり、記事をまとめる際にタイピングを使ってまとめたり、理科の実験でタブレットで写真や動画を撮ったり…こんな感じだと思います。

学校現場では今後どんどん活用されるはずですが、課題も多くあります。

学校現場の課題

まずはパソコンやタブレットの数等の設備環境の面が言われがちなのですが、個人的にはそこまで気にはなっていないです。

学校におけるICT環境整備の現状(文部科学省)の資料よると2019年3月では約5人に対して1台のパソコンが支給されている状態です。確かに一人1台欲しいところではありますし、国もいろいろと作戦を立てて頑張っているようです。

ただ正直そこは学校内で、使用する先生間で連絡を取り合い、臨機応変に対応が出来るのではと思います。また中学、高校になれば各自のスマホを利用して授業を進めることも可能です。生徒も普段使っている自分のスマホの方が使い勝手も良く、活用しやすいと思います。

 

問題は教師の指導面です。

今まで黒板を使った一斉授業を行っていた先生方にとってはかなり厳しいと思います。私もまだまだ勉強中ですが、ご年配の先生方だと「もういいよ~、若いのに任せるわ~」的な感じで敬遠しがちです泣

また研修の拡大、その時間の確保などの問題もあります。

もちろん全く進んでいないとは思いません。個人で、またはグループになり取り組んでいる先生方も多いと思います。積極的にパソコンやタブレットを活用して、子どもたちの将来につなげたいところではありますが、教育現場はなかなか進んでいないのが現状です。

 

子どもたちのために今出来ることは?

学校の現状を踏まえ、小学校からのプログラミングや探究活動、そして今後の将来を考えると、家庭でも出来ることはあるはずです。ただし難しく考えないでください。

STEAM教育とは①STEAM科目の強化だけではなく、②チームで解決するために必要な能力の強化でもあるのです。

②チームで解決するために必要な能力の強化に焦点を当てて考えると、比較的簡単だと思います。そこでいくつか具体的な例を紹介したいと思います。

一緒に料理を作る

幼児期だと、まずは一緒におにぎりを握るだけでも子どもたちはワクワクが止まらないはずです笑

余裕が出てきたら、少しずつ「うまくおにぎりを作るにはどうしたら良いか?」プロジェクトを開始しましょう!

例えばお皿や弁当箱の準備が必要です。またおにぎりの具をこどもに選ばせたり、食べる人によって大きさを変えたりと、プロジェクト化するだけで子どもたちは多くの視点を学んでいます。その中でたくさんのコミュニケーションを図ってください!

 

さらにレベルアップすると、スマホやタブレットで写真を撮り、白紙にペタペタ貼ってまとめた記事を作成するなんて工夫もありではないでしょうか!

一緒にモノづくり

料理同様、今度はモノづくりです。といっても難しく捉えないでください。簡単な工作程度でもOKです。

例えばティッシュの空き箱で簡単な車を作ったとします。(段ボールを円形に切り、空き箱に貼っただけ)すると当然ですが、段ボールで作った円形のタイヤは回りません。

「どうしたら回るのだろう?」

解決させましょう!答えはすぐに教えないでください。たくさん試行錯誤させましょう!

 

粘土遊びなどでも同じことが言えます。よりよくするためにはどうしたらいいか?そこに注目して声をかけてください。

地図遊び

社会科目になりますが、知識を深めつつコミュニケーションが図りやすい遊びの1つです。

世界地図でも日本地図でもいいですが、私はお住まいの都道府県の地図をリビングやお風呂場に貼り付け、「君たちはどこに住んでますか?」「ここには何があるでしょうか?」等クイズを出題!

また旅行した場所、お出かけした場所が地図内にあれば、そういう会話も入れます。

ちなみに長男とはよく地図でクイズを出し合いっこを何度もした結果、長男は俯瞰力(高いところから見ることができる力)が高まった気がします。

保育園での運動会のお絵かきの際に、誰がどこにいるか、地図のように空から見た絵を描いていました。これは算数の図形を扱う空間認知能力の手助けになるだろうと、勝手にニヤついていました笑

STEAM教育教材を活用

また実際にプログラミング等に直接触れたいのであれば、STEAM教育教材を活用することもありです。

おすすめはSTEAM教育に特化した通信教材「ワンダーボックス」です。詳しくは下にリンクを貼っていますので、興味があればぜひ読んでください!

【関連記事】STEAM教育教材ワンダーボックスとは!?教師視点からも解説!

まとめ

STEAM教育の概要、効果、未来予想から今後どういう力が必要か分かったと思います。さらに今からできることを具体的に紹介しました。

学校現場でも受験やら学力向上やらの声がたくさんありますが、大切なのは卒業後どういう人間として社会で生きていくかです。学力ももちろん重要ですが、主体性、コミュニケーション能力の方が私は重要だと考えております。

私も3児の父親として、また教育者として日々勉強して還元していきたいなと考えています!お父さん、お母さん方も一緒に勉強していきましょう!